稲作に使用した トウモロコシの活性炭
炭は昔から根の成長に良いということが言われてきました。今回は青森と岩手の農家さんの協力を得て、活性炭を田植え前の耕耘時期に入れてもらい、その効果を検証してみました。この年は例年になく猛暑が続きサンプル採取も熱中症にかかりながらの作業となりました。
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■ 稲作の事例-1
活性炭による米の収量比較(2010年実施)
下の数字は米が30kg入る袋に収穫した米を入れて、できた袋の数を表しています。
スラグ入りより活性炭入りの方が収量が多くなっています。活性炭投入量ですが、坪あたり1リットルと0.5リットルの比較では大きな差が出ませんでした。
活性炭投入量での比較のためにコンバインを使わず、天日干しにして面積当たりの収量と品質の比較を行いました。
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■ 稲作の事例-2
一関市花泉での稲作事例
活性炭による苗の生育比較(定植後1ケ月経過時点の写真)
一番左が活性炭入りの稲です。
現場での採取時と若干色などが変化していますが、タイプAは野菜栽培と同様の坪当たり1リットルを散布した状態です。(田植え前の耕耘時期に散布)
活性炭による苗の生育比較(7月21日の写真)
活性炭やトリコデルマ菌の量を多くすると生産コストが上昇します。最適な量はどれくらいかということが問題になりますが、開発した佐々木先生によると一坪1リットルが目安といいます。
活性炭といえども植物にとっては異物となる。多すぎてもストレスを感じるだろうと思うのです。 上画像はその為の実験で左の稲には通常の坪1リットル、右側の稲は0.5リットルでの比較です。
6月のサンプル採取の写真からするとだいぶ追いついてきていますがやはり1リットルの方が根の伸びが良いです。長さだけでなく下部全体の太さも良いです。(写真では平面的なのでわかりにくい)
8月2日の追加のサンプル採取時、すでに稲穂が出ていました
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■ 稲作の事例-3
十和田市での稲作事例
一番上の田圃に投入、水は上から順にしたの水田に流す方式のため一番上の地温が低いのですが、だいたい同じでした(地温は天候にも左右されますのであくまで参考です)。
下の画像は一番上の水田の苗とすぐ下の水田の苗の比較です。採取した本数に関係なく、活性炭を入れた田んぼの根は長いことが識別できます。
きゅうりの事例 ねぎの事例 なすの事例 ほうれん草の事例 トルコキキョウの事例